デフォルトの /etc/cron.d/sysstat は次のようになっています。
# run system activity accounting tool every 10 minutes */10 * * * * root /usr/lib64/sa/sa1 1 1 # generate a daily summary of process accounting at 23:53 53 23 * * * root /usr/lib64/sa/sa2 -Aデフォルトのまま、sar -d すると、データが利用できませんとのメッセージが表示されます。
# sar -d Requested activities not available in fileもしディスクアクセス統計を採取したい場合は、/etc/cron.d/sysstat を次のように変更します。ついでに、採取頻度を1分毎に変更しています。10分毎ではアラ過ぎと思う。
# run system activity accounting tool every 10 minutes */1 * * * * root /usr/lib64/sa/sa1 -d 1 1 # generate a daily summary of process accounting at 23:53 53 23 * * * root /usr/lib64/sa/sa2 -Aただし、変更が有効に働くのは次の日からです。1日の途中で、/var/log/sa/saXX に項目が増えても認識してくれないようです。もちろん、消していいのなら、無理やり /var/log/sa/saXX を消せば、上記の設定が反映されたことを確認できます。ディスクアクセス統計が有効になれば、次のような出力を得ることができます。
# sar -d -p ※ディスクデバイス名を分かりやすく表示するには -p オプションをつけます Linux 2.6.18-194.26.1.el5 (my41) 12/23/2010 11:29:01 AM DEV tps rd_sec/s wr_sec/s avgrq-sz avgqu-sz await svctm %util 11:30:01 AM sda 2.72 0.00 52.78 19.44 0.00 0.76 0.15 0.04 11:30:01 AM sda1 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda2 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda3 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda4 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda5 2.72 0.00 52.78 19.44 0.00 0.76 0.15 0.04 11:30:01 AM sda6 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda7 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda8 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 11:30:01 AM sda9 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00なお、CentOS 4 だと、デフォルトでディスクアクセス統計も採取されます。また、まだ出ていませんが、CentOS 6 でもデフォルト採取されるものと思います。ベースの RHEL6 のデフォルトの /etc/cron.d/sysstat は次のようになっており、ディスクアクセス統計も採取されるようになっています。
# Run system activity accounting tool every 10 minutes */10 * * * * root /usr/lib64/sa/sa1 -S DISK 1 1 # 0 * * * * root /usr/lib64/sa/sa1 -S DISK 600 6 & # Generate a daily summary of process accounting at 23:53 53 23 * * * root /usr/lib64/sa/sa2 -ARHEL6 では、オプションが変わって(-d → -S DISK)しまっています。OSS の世界では、"進化のためには非互換変更もやっちゃいます"というわけでしょうし、進化も歓迎なのですが、OSS を商売にする人(わたしも)にとっては、非互換というのは面倒・トラブルのもとですね。
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