これまで、bash スクリプトでオプション解析をする際には、bash 組み込みコマンドのgetopts を使っていて、それで十二分と思っていました。しかし、getopts だと、コマンドラインの後半でオプションを指定できないことに気がつきました。 具体的には、
Usage: command.bash [-a] [-d dir] item1 item2 ...
のような構文の場合に、-d dir を item の後ろに指定しても、認識されません。(もちろん、工夫すればできそうではありますが)
そこで、調べたところ、外部コマンドの getopt なら期待通り処理してくれることを知りました。自分の中の整理のため、テンプレートを作りました。
まずは、getopts 版。いつもこのパターンを使ってました。
#!/bin/bash # # getopts-template.bash (use builtin getopts) # export LANG=C usage_exit() { echo "Usage: getopts-template.bash [-a] [-d dir] item1 item2 ..." 1>&2 exit 1 } # # Options # echo "$@" ####DEBUG while getopts ":ad:h" GETOPTS do case $GETOPTS in a) A_FLAG=yes ;; d) OUTDIR=$OPTARG ;; h) usage_exit ;; *) usage_exit ;; esac done # shift $((OPTIND - 1)) # echo \$#=$# ####DEBUG echo \$@="$@" ####DEBUG echo A_FLAG=$A_FLAG ####DEBUG echo OUTDIR=$OUTDIR ####DEBUG次に、getopt 版です。
#!/bin/bash # # getopt-template.bash (use getopt utility) # export LANG=C usage_exit() { echo "Usage: getopt-template.bash [-a] [-d dir] item1 item2 ..." 1>&2 exit 1 } # # Options # echo "$@" ####DEBUG GETOPT=`getopt -q -o ad:h -- "$@"` ; [ $? != 0 ] && usage_exit eval set -- "$GETOPT" echo "$@" ####DEBUG while true do case $1 in -a) A_FLAG=yes ; shift ;; -d) OUTDIR=$2 ; shift 2 ;; -h) usage_exit ;; --) shift ; break ;; *) usage_exit ;; esac done # echo \$#=$# ####DEBUG echo \$@="$@" ####DEBUG echo A_FLAG=$A_FLAG ####DEBUG echo OUTDIR=$OUTDIR ####DEBUGこちらの、getopt 版であれば、次のように -d オプションの指定を後半に行うことができます。
# ./getopt-template.bash item1 item2 -d dir item1 item2 -d dir -d dir -- item1 item2 $#=2 $@=item1 item2 A_FLAG= OUTDIR=dir一方、getopts の場合には、次のようになってしまいます。
# ./getopts-template.bash item1 item2 -d dir item1 item2 -d dir $#=4 $@=item1 item2 -d dir A_FLAG= OUTDIR=
2010-09-25追記
まとめを書き忘れていました。getopts のほうがスッキリすると思うので、itemが不要な場合(将来も不要かどうかも一考はしつつ)は、getoptsで書き、item 指定がある構文を使う場合には、getopt を使う。というガイドラインでやっていこうと思います。
2011-02-13追記
下記も参照ください。ロングオプションの場合です。
getoptによるロングオプション解析
2011-08-31追記
perl の場合についても書きましたので、興味があるようでしたら、参照ください。
perl でオプション解析
2012-05-20追記
Python の場合についても書きました。
Python でオプション解析
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