2010年10月2日土曜日

Fake RAID

仕事で使う新しいサーバに、今まで使ったことがなかった LSI Software MegaRAID という所謂 SATA RAID が載っていて、Linux のソフトRAID(md)とどちらを使うか迷っていました。そもそも、SATA RAID って何だ?どこまでハードでやってくれるのか?というところからして知識が無く、次の情報を読んでやっとイメージがつかめました。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20070824/280335/

http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/linux/mainstream/support/faq_hard/hard_ata_raid.html#ahasoftware

http://2chnull.info/r/linux/1208263754/201-300

これらを読んで、複数の HDD の集合を RAID として BIOS に見せる機能を、ハードウェアが提供してくれる。同様に OS にも RAID として認識できるようなメタデータを見せてくれる。ということかなと理解しました。試したところ、SATA RAID の場合、Linux 上からは dmraid として扱われ、デバイス名がやたらに長くなるようでした。デバイス名がやたらに長くなるのが運用上耐えられないのと、md なら2台でも RAID10 (READ のみストライプ) が使えるようなので、そちらにすることにしました。2台で RAID10 を構成するには、
# mdadm -C /dev/md1 -l 10 -p f2 -n 2 /dev/sd[ab]2
のようにする。ただし、GRUB は RAID10 を扱えないようなので、/boot だけは RAID1 にする必要があります。それから、1台目の HDD が壊れると、ブート出来なくなるので、2台目の HDD の MBR のセットアップも必要です。
次のMIRACLE LINUXさんのFAQが参考になります。

http://www.miraclelinux.com/technet/faq/data/00080.html

2010-10-03追記
mdadm の -p f2 ですが、READ が最速になる指定とのこと。下記に、わかりやすい説明があります。感謝。

http://hellokitty68.main.jp/wiki/Linux_Software_RAID10

2010-10-06追記
dmraid の場合に、デバイス名がどのように見えるのか、試しにインストールしたときの mount の出力を貼っておきます。CentOS5.5 で試した際のもの。
# mount
/dev/mapper/ddf1_4c53492020202020808627c3000000004711471100001450p2 on / type ext4 (rw)
proc on /proc type proc (rw)
sysfs on /sys type sysfs (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw,rootcontext="system_u:object_r:tmpfs_t:s0")
/dev/mapper/ddf1_4c53492020202020808627c3000000004711471100001450p1 on /boot type ext4 (rw)
none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw)
sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw)

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